ユニバーサルカラーの試みの実際 9つの識別色・2
この記事は前回の続きです。
前回ユニバーサルカラーの試みとして、亀工場で管理させていただいてる複合テナントショップサイトのフロアー図で各店舗の識別色を見直すこととなったことをご報告しました。
9店舗分の識別色をユニバーサルカラーで構成しよう(色が違って見える方にもわかりやすく)という内容です。
ユニバーサルカラーの「推奨配色セット」(※)の任意の6色セットに3色を足したのですが薄紫が空色と近づいてしまい、途中で保留、今回に持ち越したのでした。
前回の記事
https://www.kame.design/news/8/
明度的に偏りのない分布で色を選びましたが、シュミレータの色がおもったより近づいたので驚きました。シュミレータの色を見た私の主観的な印象に素直に従い、薄紫は追加色の条件を満たしていない色であると結論しました。
そして結果、青みを抜いて、肌色に近い色にしました。明度に関して薄紫に近く、全体的な配色バランスも偏りのない印象でおさまったかなと思います。
黄色を上にする色相環で水平位置にある色相同士は注意。
混同する色「赤⇔緑」「ピンク⇔水色」「青⇔紫」などはいずれも水平位置にある色相です。
水平位置にない色相での混同色は「赤⇔黒」「紫⇔茶色」などがあります。
推奨配色セット(※)に見分けやすい色の組み合わせが様々に紹介されていますが、「青」と「紫」が同じ組み合わせに入ることはありません。「茶色」と「紫」も同様です。「青」と「茶色」は大丈夫です。「紫」を入れることで「青」も「茶色」も使いづらくなるのです。このことは制作者の立場とすれば有難くわかりやすい情報です。
そして、ある程度ハッキリした色であれば教わった内容で想像がつく気がしますが、微妙な色同士(中間色の異なったトーン同士など)ですと、すこしキャリアがいりそうです。
いろいろ考えてみるとユニバーサルカラーを勉強するのと実際使ってみるのとは違うものだろうということです。明度が違えばなんとかなるのではと考えていたのですが…私のような素人があまり調子に乗るのはよくない分野だという気がしてきました。
識別性や視認性が求められるシチュエーションの中には危険が介在することもあると容易に想像できるからです。
赤と黒のコンビネーションがよくないということでエスカレータの出口の進入禁止などの表示の写真が色彩検定UC級テキストなどで紹介されています。
それなりの責任をもって決めなければならない色があるという現実を学べば、まずは十分なのかなとも思えます。
2018-09-21ユニバーサルカラーの試みの実際 9つの識別色・2
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